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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: さまよい続ける魂 ( No.66 )
- 日時: 2011/07/01 21:52
- 名前: サファイア (ID: wxZ0SJGK)
Ⅵ髪切りファイル2
ネタ〜がみ〜つかった〜♪
「先輩♪」
睦路先輩は怪訝そうな顔でこちらを見た。
「どうした?顔が妙ににやけているぞ。気持ち悪い…」
ムカ…
「な〜んだ!せっかく怪談話持ってきてあげたのに…そんなこと言うなら教室に戻ろ〜」
「それを先に言え。」
まるで用がなきゃ来ちゃだめみたいな言いかたじゃない!
「朱音から聞いたんですけど…」
「また朱音ちゃんか…たまには自分で探せ。」
私は先輩の皮肉を無視して話を続けた。
「今話題の連続殺人事件は知ってますよね?」
「当然だ。お前と一緒にするな。」
私が知らないとでも言いたいの?!
「…その事件に関連しての話です。」
まぁそのあと私のくそ長い怪談話は終わった。
途中自分で話しといて怖くなってきて泣きそうになった。
「なるほど…じゃあお前はこれを持って裏庭へ放課後来い。そして石頭教師を屋上に呼んでくれ。」
「あいさ〜でも何であのh「葵さんいる?」あれ?」
私を呼んだのは同じクラスのとても優しく親切な遥塔界李伊南ちゃん。
「李伊南ちゃんどうしたの?」
誰も屋上に寄りつこうとしないのに李伊南ちゃんはわざわざ私を呼びに来たのだ。何か理由があるに違いない。
「実は朱音さんが葵さんを呼んでて…」
朱音が?
「分かった!ありがとう!」
やっぱり李伊南ちゃんは親切だな〜
朝の時間を使って私を探したんだよ?!
私なら無理。絶対に無理。だって動きまわったら1時間目でお腹空いちゃうもん。
「やってきたぜ☆」
「葵遅くない?前ならもうちょっと早かった気がする…」
来てやったのになんだその言い草は…
「で、何?」
「この学校に『髪切り』さんがいるかもしれない…」
「え!?そんな冗談よしてよ。」
「冗談じゃないよ!私実際襲われたんだから。」
私の学校生活が…
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