ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: さまよい続ける魂 ( No.71 )
日時: 2011/07/03 11:02
名前: サファイア (ID: wxZ0SJGK)

Ⅵファイル2〜Part2〜

「って朱音大丈夫なの!?襲われたって…」

「大丈夫大丈夫!髪をちょっと切られただけだから。」

と言って朱音は一部だけ綺麗にまっすぐ切られた髪を見せた。

「…一層の事おかっぱにしちゃえ!」

と冗談を言ったら…

ゴン!

「貴方の頭をはげにするわよ…」

朱音がめっちゃ怒って私の頭を殴った。

「冗談だって…」

「知ってる♪」

知っててやったんかい!

「そういえば後で李伊南ちゃんにお礼言わないと…」

…李伊南ちゃんって髪長くなかった?

「李伊南ちゃん結構やばくない!?」

「確かに…髪長いし。」

冷静に言うな、怖い…

「早く睦路さんの所言ってこよ!」

ダダダダダダ—…

「台風みたいだな…」

「葵さん来ました?」

噂をすれば…

「李伊南ちゃん!さっきはありがとう。」

「どういたしまして^^」



「そうえば誰かに襲われたりしてない?」

「いえ?どうかしたんですか?」

「ううん!何でもない!あ、でもなんか変なことされたら言ってね?その人殺るから。」

「うん!ありがとう心配してくれて。」

そう言って李伊南ちゃんは教室に戻って行った。

やっぱ李伊南ちゃんは優しいな…

その頃屋上☆

「先輩!早めに怪談を作ってください!」

「怪談自体はできている。が、それを聞かせる奴がまだ見つからない。」

犯人が分らないということか…

「なんで怪談が嫌いなお前が急いでいる?」

「李伊南ちゃんていう子が危ないんですよ。」

「さっきお前を呼びに来た子か?」

「はい。」

髪長いから危ないんだよ!

「…ニヤいいこと思いついた。」

またろくでもないことを…

「お前は放課後さっき渡したやつを持ってこい。」

さっきのってあれを!?

「そして石谷先生はこれを持って裏庭の木陰に隠れてください。」

っていたの!?

「これを?」

そりゃ驚だろ…だって渡したのが大きな鎌なんだもの。

「嫌ですか?」

「いいえ!快く使わせてもらいます!!」

軽く脅迫だな…

「さて…おびき出すとしようか。」