ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: さまよい続ける魂 ( No.74 )
- 日時: 2011/07/04 20:23
- 名前: サファイア (ID: wxZ0SJGK)
Ⅵ髪切りファイル3
は—い私崎宮葵は先ほどから先輩に言われた通り中庭で暇そうにつったています。
「何が『中庭で待ってろ』だよ…」
はっきり言って超暇!!
と私が心の中で愚痴を言っていると
黒髪の綺麗な子が!!て驚いてみると李伊南ちゃんでした。
まぁ自分との容姿の差が半端なく違うからな…
落ち込んでいる間に
…カサ
『あなたの髪きれいね…』
はい!?なんか聞こえたよぉぉぉ!!!
「?何だろう…」
李伊南ちゃんも困ってるし…てか今の声男っぽいな。
…まさか髪切りさんの正体はカマ!?
手そんなこと考えてる場合じゃなくて!!
シャキ… シャキ…
「李伊南ちゃん危ない!!」
私が叫んだのと同時に誰か知らない私の学校の制服を着た人(人?)が李伊南ちゃんに襲いかかった。
ダァァン!
「え…?」
私が李伊南ちゃんの方を見るとなんとそこにはあり得ない光景が!
よくわからない人が倒れてます。
李伊南ちゃんはその横で静かに立ってます。
どうなったらこんな構図になるんですか!?
「り…李伊南ちゃん?」
「よぉそこでくたばってるやつ…」(注:李伊南)
はい!?李伊南ちゃんですか貴方は…
「人を襲っといておわびの一言もなしか?あぁ?」
…?
「し・か・も…人の髪を切るつもりだったのかてめぇは?ハサミなんか持ってよぉ…」
「お前の髪が綺麗だったから…」
あ、初めて襲った人が喋った。てっ男の人じゃん!
「人の髪が綺麗だったらお前は誰かも関わらず髪の毛切るのか?」
ごもっとも!でも怖いぞ…
「遥塔界さんそれくらいで…」
睦路先輩今頃登場…
「あなたが最近の連続殺人事件の犯人ですね?」
まさかとは思ってたけどこの人が…
「貴方は一つ勘違いをしている。」
あっここで私はあそこの曲がり角から…
「本当の髪切りさんはそんなことしない。」
「どういう意味だ?」
「髪だけを切ってしまったらその髪は綺麗に保てないじゃないか…」
「何を…」
「髪切りさんは怒ってる、貴方に大切な髪を奪われて…やってきますよ?自分の大切な髪を奪ったあなたの命を奪いに…」
ガシャ…
そこには髪の長い女が横たわりながら近づいてくる。
カシャン… カシャン…
ハサミではない何か大きな刃物の音が聞こえる。
「う…うわぁああああああ!!!」
「クックックッ…」
笑いごとじゃないって;
「御苦労!迫真の演技だったじゃないか。」
そう、髪の長い女っていうのは私です。
「でも…あの刃物の音は?」
「先生も御苦労です。」
「もうこんなこと二度とやらんぞ!」
あぁ脅迫された先生がやっていたのね…
この日の怪談…
何か不可解とは思いませんか?
睦路はこの日の怪談を話し終えた後、『お終い』という言葉を言わなかった。
〜END?〜