ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ◆吸血鬼のパズル◆ ( No.3 )
- 日時: 2010/11/20 11:06
- 名前: ふぐきまぢ (ID: nc3CTxta)
第二話「こんにちは、今度は魔術師です」
所変わって、空が真っ青な人間界。
平凡な住宅街、道には石ころかゴミ。すずめがチュンチュンと鳴いている。
爽やかな風。冷たい冬のにおいがする。
「一和君、今日も早いね」
「あ、大家さん。おはようございます!!」
小柄な少年。爽やかな笑顔で爽やかな挨拶。
真新しい紺のブレザーをきちっと着こなして自転車にまたがる。
「では、いってきます!!!!」
「はいよ、行っといで」
自転車で坂を下っていく少年の名は、「笹本一和」
蒼鳥高校二年生。両親は幼い頃になくし、いとこの家で育ったが、高校進学を気に一人暮らしを決意。
_________と、いうのが表向きの設定である。
彼は、『魔術師』だった。
・・・まだ見習いだが。
「リーヴ・マドレスタ」、これこそが彼の本名。
高校二年生どころかもうすでに100歳以上である。
しかし、まだまだ若造。童顔。
ぴっちぴちの10代ですっ!きらっ★という雰囲気をまとっている。
「今日の夕飯何にしよう・・・昨日はオムレツだったし・・・うーん悩むなぁ」
呟くものも人間らしい言葉だが、彼は正真正銘の魔術師。
魔術書も持っているんだからねっ
「確か冷蔵庫の中に野菜がなかったような・・・あ、今日金曜日だから特売日じゃん!!」
彼は魔術師。見習いですがまだ魔術師。
師匠は魔界を代表する大魔術師『グレーシエ』!!!
「明日は早起きしなくちゃなぁ・・・溜まった洗濯物干して、部屋掃除しないと。そのあと○タヤでDVD仮にいこっと♪」
・・・のんきに♪なんか飛ばしやがって・・・。
魔術師は魔術書を見とけ読んどけ。
そんな彼は坂を下り終えると、右に曲がった。
白いフェンスの向こう側には川原。綺麗とはいえない緑色をしている。
そんな川をぼーっと眺めていたからだろうか
「っえ?わ、あああああ!!!!」
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ちょっとイチホ!!!
すみません^^;