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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 愛情グロテスク。(オリキャラ募集中!)(参照100突破!) ( No.45 )
- 日時: 2010/11/22 22:19
- 名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: BcdVt4VG)
Ⅶ-「掴まれた心臓」
「───薔薇騎士の力も借りず、私に勝てると?」
薔薇騎士とは、契約者の男の事。薔薇騎士の力があれば、薔薇乙女の力は倍増する。
逆に、薔薇騎士がいなければ、薔薇乙女は無力な人形。
「自身はないです。でも、貴方を潰せば……!!」
死ぬは覚悟のうちです。いずれ挑戦しなければいけないのですから、早いか遅いかの違いだけです。
短剣を構えて秋桜に走り寄る。だが、秋桜が作ったバリアにより、その小さな身体は跳ね飛ばされる。
「ひゃんっ!」
何mも後ろに引き下がってしまった。上を見ると、沢山の氷の刃が降っている。
「くっ……!!」
咄嗟によけたが、氷の破片が頬を掠め、血が流れる。
「その程度ですか?」
その程度で私に勝とうなど……。愚かしい。
止めを刺そうと、氷の剣を作る。
「熱っ……」
すると、撫子の黄薔薇の指輪が眩いほどに光り輝く。
「───」
なんと面倒な───。黄薔薇騎士が無意識的に撫子に力を貸していると?
至近距離にいない相手の力の共鳴は、恐ろしい力を秘める。
「これで、撫子にもチャンスはあるです……」
と、不敵に笑う撫子。
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