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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 愛情グロテスク。(オリキャラ募集中!)(参照100突破!) ( No.46 )
- 日時: 2010/11/22 22:40
- 名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: BcdVt4VG)
Ⅷ-「一滴 赤い血の」
「はぁっ!!」
撫子の攻撃は、以前のものより重くなっている。
「───」
だが、それでは秋桜のバリアは壊せない。
薔薇騎士は、薔薇乙女の戦いに手を出すことはできない。
逆に、薔薇乙女は薔薇騎士の戦いに手を出すことはできない。
手を出せば、指輪が壊れ、死へと導かれる。誰も、戦いは邪魔できない───。
「葵、ありがとです……」
小さく感謝の言葉を述べる。そして、渾身の一撃を打ち込む。
「っ───」
バリアの破片が飛び散る。バリアの破片は秋桜と撫子の頬を掠め、血を零す。
「覚悟して下さい、です!」
この一撃に、全てを掛けるですっ!!
短剣を構え、動く事のない秋桜へ向かう。撫子は、その秋桜に短剣を翳す。
「───ふっ───」
その時、秋桜の口から不敵な笑みが零れる。
「きゃあぁぁぁっ!!!!」
撫子は、上から降ってきた隕石に潰される。
グシャァ、と身体が壊れる音がして、地面を血に染める。
かろうじて隕石の攻撃を避けた細い左手は、重い隕石に潰され、今にも千切れそうだった。
「───」
眉一つ動かさず殺す事が出来る、残酷な人形。
撫子の黄薔薇の指輪を外す時、白い左手が千切れた。
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