ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 脳内アリロッド ( No.18 )
- 日時: 2010/11/27 11:43
- 名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)
「……???お前———は…!!!」
「いやー、生徒会長さんと一般生徒さんがこんなとこで何してるのかな?」
いやいや、何してるのかな?は明らかこっちのセリフだよ!!何でお前こそそんなもの持って公園に来てるんだよ!?
「あ、宝木ちゃん、今すっごいわたしのこと不審に思ったでしょ。
別にいいんだよ、何と思われても。わたしはね…脳内をアリロッドされた—————【アリロッドヒューマン】を殺したいんだ。それがわたしの【正義】」
いやだからって…
「椿弥、チェーンソーは無ぇだろ!!?チェーンソーは」
———椿弥 暗空…。人殺し大好き少女。
何で人殺ししてるのに捕まらないんだろう、こいつ。
「宝木ちゃん、すぐ終わるよ、こんなの。少し歪な叫び声をこいつが挙げるだけで———わたし達には何の害も無いから」
そう言って椿弥はまた、化け物のほうへ向きなおった。
「さて、もう逃げられないようにしなくちゃね。これ以上体力を使うのは限界だから——————さッッ!!!」
『グシュッ』『グギャアアアアアアァァッッ!!』
「ふふふふふ、あはははハハハハはは!!」
———アア、ヤバイ。
———コウイウノ、マジニムリダ。
———キモチ、ワルイ。
♪
「———————木君!!
宝木君!!」
誰だ…?
頭が痛いんだ、もう少し寝かせてくれないかな。
やめろ、揺さぶるな。
吐き気がするだろ————
「うぁぁッ!!」
くすぐったい———そんな衝撃に押され、飛び起きる。
——————さっきの公園。赤くなって、そこいらにいろんな破片が飛び散っていた。
「うぁ…」
また気持ちが悪くなって、口元を手で覆う。
「宝木ちゃん、ごめんね。悪気は無いんだよ」
その横から椿弥の声が聞こえた。
あぁ、何か地面から浮いてると思ったら———公園のベンチか。
「うん…別に良いよ、もう。
それより、どっか他の所へ行かないか?此処にはいたくない」
「それは同意見だね」
?上から———声?
顔を上げてみる。すると———
「あぁ宝木君ごめん。私に膝枕されるの、嫌だったかな?」
「いや別に」
「本当は嬉しかったんでしょ?その証拠にアホ毛が嬉しそうに揺れてるし」
触るなよ。
モゾモゾと起き上がりながら、
「僕どれくらい気絶してた?」
そう訊いてみた。
「んーと、今8時半だから…1時間半くらいかな」
そう答えてくれる椿弥。
そんなに寝てたのか。
「あ、それと椿弥。
その服、着替えてくれないかな。
血、いっぱい付いてるし」