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「おっ、きたね♪改めて、僕の名前は荒川　威織、知ってると思うけど♪」

フェンスに手をかけている威織さん…

「勿論…任務で教えて貰いました…」

「任務…へぇ〜、強炎ファミリーに入ってそうそう任務かぁ〜、へましたら殺されるんだよねぇ〜
あそこ、」

「！ど、どういう事ですか！」

知らない、何も聞かされてない…

「ん？そのまんまだよ♪僕、あそこに友達いたんだよねぇ〜…今は敵？？だけど♪」

敵？どういう…

「あぁ、ごめんごめん、さっきも言ったけど、友達が『いた』の過去系だよ、」

「えっ、あぁ…？いま、なんで？？」

心が…読まれた…？

「ふふっ、イイコト教えてやるよ…」

「っ！？」

いつの間にか壁に押し付けられてた…

「裏の住民には特殊能力、っつーのを持ってる奴がいんの…」

「…」

「俺はそれの心を読むのと…」

「！！」

頭の中に過去の事が流れる、狂ったように男を殺す自分の姿が…

「きゃぁぁぁぁああぁぁぁあぁぁ！！！！！！！」

「っと、ごめんごめん♪でも…このくらいでダメになんないでね？まだまだこれからなんだから♪」

「いやだ…やめてよ…なに？…今の…」

「今のも俺の能力…人の過去を読む…楽しかった？自分の過去は♪」

「ぃやだ…やだ、やだ…ヤダ！！」

「煩いなぁ…僕ね？気ぃ長く無いんだ…黙って？」

笑って言う威織さん…

何時もの笑顔は天使みたいなのに…今は…

「悪魔…」

『グシャ…』


「あーあ、殺っちゃった♪どうしよう、手が血だらけだ♪今日は早退しなきゃなぁ〜…」

『ぺろり…』

手についた血を舐めるのは…

まさに…



『悪魔…』