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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ───呪い殺し。(オリキャラ募集にご協力お願いします!) ( No.24 )
- 日時: 2010/11/24 20:28
- 名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: BcdVt4VG)
其の壱「清神島」
「へぇ、ここが清神島か……」
俺は大神 龍輝。ある事情があって、この清神島に引っ越してきた。
清神島は離島で、何にもない所。だけど、川の水と緑の森が綺麗。空気もおいしい。
俺の引っ越し祝い(?)に、島の人たちがこの島の唯一の学校で、バーベキューをしてくれるらしい。
都会では、こんな優しさに触れることはできない。俺はすごく嬉しかった。
「ねぇねぇ、君が大神龍輝君??」
と、背の低い童顔の女の子。
「あ、うん……」
「やっぱり! わたし、清田真理奈。宜しくね?」
とニコッと笑って言う。ちょっと可愛いかも。
「あ、俺は……。って、言わなくても知ってるか」
俺の引っ越しは、この島の皆が知っている。有名人の気分で、悪い気はしない。
「あっ、マリね、16歳だよ? 同い年だからね」
と大きな瞳で俺を見上げてくる。……萌え……。
「同い年!? そうは見えねー……」
小さいし、童顔だし。まだ10歳ぐらいの女の子かと思ってた。
「あー、そんなこと言ったらマリ怒るもん」
言動も仕草もまだまだ子供っぽい。
「はいはい、ごめんごめん」
と言っても、まだ頬を膨らませたままだった。
楽しい会話のおかげで、学校までの道のりはすぐだった。
“大神龍輝君、これから宜しくね!!”
という、運動会の入場門のようなアーチが立っていた。
少し恥ずかしいけど、嬉しい。ここまで嬉しいのは初めてかもしれない。
“ここでの生活、かなり楽しくて幸せなものになる”と確信した。
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