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其の七「真実ノ魔女」

「で、俺たちはあっさりゲームオーバーだった。ってわけか?」
ここは豪華な屋敷の中。美味しい紅茶と美味しいケーキがテーブルに並んでいる。

「俺様たちかなり酷い殺されようだったってさー」
ズズ……と程よく暖かい紅茶をすするのはビリー。
「やっぱり、魔女様の許可なくお屋敷に入ったのがダメだったんだよ」
と銀色のフォークでケーキを切って食べる真理奈。
「やはり、無断で敷居を跨がれてご立腹なさって……」
と心配そうにオロオロしている雛。
「やっぱ、魔女は恐ろしいな……」
と、呟きながらソファーから立ち上がる蓮寺。
「あーあぁ。魔女様もあんなに怒んなくていいのにー」
と頬を膨らませる桜。

「魔女ってホントにいたんだねー」
と紅茶を飲み干す夏苗。
「やはり、誰も魔女には敵わないか……」
と呟いて空を仰ぐ日和。
「しかし、鉈で首斬られた時は痛かった……」
と、右手で首をさする暁。
「あぁ、解る!! ミーは右腕を切り落とされたよ」
と、左手で右腕を押さえ、苦笑する波。
「吾輩は右半身と左半身で真っ二つにされたのだ」
と、アイポッドを方耳に、ボソッと呟くハーヴィー。

「ん───?」
俺たちって死んだよな? じゃあ、なんでこんな呑気に会話……?
あぁ、そうか。ここは天国か。と一人で納得してみる。

「ふっ、貴様等は生きている。確かに死んだが、妾の手により生き返ったのだ」
と、いつか聞こえたのと同じ声が聞こえる。

「さぁ、妾を知ってはもう逃げられぬ。楽しもうではないか、優雅な惨劇を───」