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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ───呪い殺し。(オリキャラ募集にご協力お願いします!) ( No.58 )
- 日時: 2010/11/26 22:37
- 名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: BcdVt4VG)
其の八「楽園ノ季節」
「あれ───?」
俺が目覚めたのは、俺の家のベッド。さっきまで天国(みたいな所)にいたんじゃ……。
なんて考えてると、ピンポーンとインターフォンがなる。
「はーい!!」
勢いよくドアを開けると、ハヴィーさんが立っていた。
「龍輝、遅い」
ちょっとイライラしたような顔のハヴィーさん。
「あっ、すいません……」
朝ごはんは食べないでいいや。と思い着替え終わるまで待ってもらった。
「ほんと、すみませんでした……」
地面を向いて、本当に悲しそうに呟くと上から
「いい。吾輩は気にしていない」
優しく言ってくれた。その言葉に驚き、上を向くと
「それより、早く行くべきだ。皆が待っている」
と言って走って行ってしまった。
そして、また学校に行って、勉強して、皆で帰って、皆で遊んで。いつも通りの日常が繰り返される。
変わったところは、真理亜以外の皆が死んだ事くらいか───。
「ミー“カラオケ”ってトコに行ってみたい」
と、急に言い出したなみっち。
「カラオケ……?」
皆はその単語すら聞いた事がないのか、首をかしげる。
その姿がおかしくて、ククッ、と笑ってしまった。
「あー! 龍君笑ったー」
と拗ねて頬を膨らませる真理奈。
「皆、カラオケ行ったことねぇの?」
俺は昔東京に住んでいたから。学校帰りに友達とカラオケに行くなんて日常茶番。
皆、龍君はあるの!? と有名人でも見た様な瞳で言う。
「じゃあ、今度行こうぜ。皆でな?」
俺たちの平和な日常は続く───。
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