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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ───呪い殺し。(オリキャラ募集にご協力お願いします!) ( No.80 )
- 日時: 2010/11/27 11:15
- 名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: BcdVt4VG)
其の拾「魔女信者」
「神崎 使音です」
何とも言えない嫌そうな視線を向けられて、自己紹介をしてもらう。
俺、何か悪いことしたっけ……? いや、この人と会うの初めてだし。そんなはずない
「じゃあ、席は大神龍輝君の隣ね」
先生の指が、俺の席の隣を指す。えっ、俺……。
殺される?? いや、怖ぇ……。
「宜しく、大神龍輝」
向けられたのは、想像していなかった微笑。
「あっ、宜しく……。えっと」
何て呼ぼうか迷っていた時、
「使音。使音でいいよ」
と言われた。俺はそれから“使音”と呼ぶようになった。
「やっほー、使音ちゃん、だよね?」
とビルEさんが声をかける。
「君のこと嫌い。名前で呼ばないで」
フイ、とそっぽを向いて言う。
「え、じゃー“神崎”って呼べばいいの?」
と綺麗なピンク色の髪を揺らして聞く。
「……」
完全に無視してる。ビルEさんはどこかに行ってしまった。
「だから、魔女なんていねぇって!!」
と、荒川の声がする。
「魔女はいるの! 魔女に感謝しないと、呪われちゃうよ??」
と、真理奈の声。どうやら魔女の事で喧嘩しているらしい。
「まーまー。二人とも落ち着こうよ……」
2人に挟まれて困惑気味の夏苗。ご愁傷様、と思う。
「ねー、アンタさ。少しは魔女の事知ってそう言ってるの?」
とまたまた登場した使音。
「はぁ? だから俺は魔女なんて信じてねーって」
と荒川が使音を睨む。使音は怯える様子もなく……。
「魔女はいるよ。そしていつか、僕たちを玩弄する」
謎めいた言葉を残し、日和に近づいて行った。
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