PR
ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ───呪い殺し。(オリキャラ募集は終了しました) ( No.88 )
- 日時: 2010/11/27 15:11
- 名前: 鏖 ◆TeAoSh7Hf6 (ID: BcdVt4VG)
其の拾参「魔女ノ館」
俺たちは放課後、無理矢理魔女の館に連れてこられた。泣きわめこうなら鎖で繋いででも。
真理亜は風邪を引いていたが、強制で連れてこられた。
「───」
いつか来た時とは違い、最初から明かりも付いていて、死体の山も消えていた。
今思った事は、いつかの死体の山は殺された10代の少年少女だったのか。と───。
“ようこそ、魔女の館へ”
と声だけ聞こえた。いつもと同じ、地を這うような声で。
“妾は貴方達のおかげで目覚める事が出来ます”
俺らが死ぬ代わりに、魔女は生き返る───。
“ですが、貴方達も死にたくはないでしょう。よって───”
何も見えない闇に身体を包まれ、瞳を開けると手には鉈。
“この鉈を使い殺し合って下さい。最後まで生き残った者は救って差し上げましょう”
無慈悲に降ってきた恐ろしい言葉。今まで友達として長い時間過ごしてきた皆を殺せ。
“あと、妾は貴方達の敵です。どうか助けなど求めないで下さい”
それを最後に、声は聞こえなくなった。
「きゃあぁぁっ!!!」
早速聞こえた悲鳴。刺されたのは雛。刺したのは真理亜。
「ま、真理亜───!?」
真理亜が───。真理亜が───。
「あたしはまだ死にたくない」
それだけ告げ、俺以外の逃げた皆を追う。
この運命は、避けられないものなのでしょう───。
PR