ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

【零話】 愛なんて必要ない、断じて。 ( No.8 )
日時: 2010/11/24 19:42
名前: 無幻 (ID: 8hgpVngW)


私が暮らしてきた環境に愛なんて無かった。
父が母を殺し、妹は何処かへ逃げた。
そして、父は私が殺した。

警察はこの事件を未解決とし、私を逃がしてくれた。
警察全体が納得した訳では無いが、母の知り合いが警察官に居たので気を回したのだろう。
その後、警察を辞退したみたい。私の為に、とか考えなかったけど、多分私の為だ。

そして、その時から6年経った今、今日はクリスマスです。
今からその浮かれた空気を紅に染めてやりたいくらい私の家の前の道路でイチャイチャしている奴等が居ます。

「んで、何でこうなる」

だって、おかしくないですか?
フリーター生活を営んでいた極々平凡な私の元に、何故人の首が送られて来るんですか?
別に、怖くないけど。

つーか綺麗だなー、この首の人。
睫長っ!! 何か、手紙付いてるし。

開いたのは良かったが、…否、開いた所から良くなかったよね。私の不注意です、はい。

「うーん、いいよ、いいんだけどさ」

一体何処なんだっていうね。
何で、何で何で。
こーんなに人が集まっているわけさ。

其処には、祐希が想像もしなかったような景色が広がっていた。

今日、クリスマスだよね?
皆さん恋人とかいらっしゃらないんですか?……かーわいそー。私は作りたくないけど。


私が着いたその場所は、

































椅子に座った生徒達(生徒っつー歳じゃない人も多々居ます)が集う教室だった。