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曲名；罪悪感と真偽

バシィッ！！

乾いた音がして、俺は頬の痛みと共に壁にぶつかる衝撃を感じる。
あぁ、またか。と心の中で冷たい声が聞こえている気がした。実際は言ってないけど。
ふと目線を上げると俺の事を憎々しいとでも言う風な表情で見てくる親。


「お前なんて……ッ！！」


母が死んでから始まったこの時間。拷問？　そう言えばそうだし違うといえば違う。
簡単に言ってしまえば虐待。俺は母が死んでから父にこうして虐待を受けているのだ。
理由？　それは俺の母親の浮気相手が今の父。つまり俺をぶん殴った奴だからと言う話。

母親が死んで俺が邪魔になってから俺は父のはけ口となってしまった。
拒絶したいけれどすればますます酷くなる。このままで居る事がまだマシだと知っている。


「生まれなければ良かったんだよッ！！」


そう言ってまた俺はぶん殴られる。衝撃と痛みが同時に襲ってきた。
あまりの衝撃に咽こんでいる俺を見下している父。嫌だ、もう嫌でしょうがない。

苦しい、苦しい、嫌だ、嫌だ。そう心の中で自分が叫んでいる。
分かっている。だけどこの苦しみからは絶対に逃れられないんだ。
もう嫌だ。あぁ、いっその事消えてしまいたい。
……いや、それも嫌だな。









親が消えてしまえば良いんだ……