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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Blood band【オリキャラ一旦終了です】 ( No.62 )
- 日時: 2010/11/30 07:06
- 名前: 梓桜 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
- 参照: http://言い忘れました。浅葱です。
「……依頼、成功」
風真はそう呟くと自分の頭を両手で強く抑えた。肩で呼吸していて口は半開きと苦しそうだった。
目は穏やかな緑色を粉砕するかのように鋭い金色に輝いている。
まるで、彼の中に何かが眠っているかのように風真は必死で何かに耐え続けていた。
周りには夏也達は居ない。彼一人でこの学校に来ていたのだろう。
何故か? それは彼らのみ知る事である。
「出て来るな……祐真っ!!」
祐真、とそう強く叫ぶと彼の苦しそうな表情がスッと消え去り目の色も緑色へと戻る。
彼の表情も落ち着き、いつも通りの微笑みが戻っていた。
「俺は、許されてはいけない……」
自分に言い聞かせるように風真は言った。そしてさっきまで居た屋上の方へと目をやる。
小笛の音がさっき聞こえたから、恐らくもう悩みは解決しているだろう。
……彼女は人を恨んではいない。“消す”事を望んでいない。
「こんなケースって……何年ぶりだっけ」
そう言って、過去に手向けるように風真は瞼を静かに閉じて息を吐く。
暫くして瞼をまた静かに開けると彼は歩きながら靴箱へと向かい、校舎を出た。
——————また、次なる依頼を承る為に……
——————Happy end——————
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