ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: とおりゃんせ、 02.up ( No.10 )
- 日時: 2010/12/10 20:52
- 名前: 夏目 ◆TF6mTPRzbk (ID: rRkS7ah/)
- 参照: とおりゃんせとおりゃんせ、
03 _ ああ懐かしや、遠い昔
懐かしいな、小学校の頃話題になったこっくりさん。
よく好きな人と両思いになれますかーとか聞いてる女子を
放課後の教室で見たことがあるな。
さっさと部活行けよ、と思っただけだったけどね。
まあそんなこんなでこっくりさんって本当に居るのー?
と野上君に聞いたところ何て答えたと思うよ?
「試してみれば?」
この罰当たり息子、お母さんの顔が見てみたいね!
恐らく息子同様美人な顔してんだろうなあと勝手に想像。
野上家の人はきっとみんな綺麗な顔立ちをしていると思う、
だって野上君の弟を見たことがあるのだが、
あれは綺麗だ。小学生に負けたああああと嘆いたわ。
小柄で綺麗で…男と思えなかったね、寧ろ性別交換しようよ。
と思わず口に出してしまいそうなほどでした、はい。
「んなこと出来ないよ、怖いし」
「如月にも怖い事とかあったんだな」
「あんた私の事どういう風に見てる?」
「怖い物なしの電波娘」
この男、よほど私が嫌いらしいそもそもなんなんだ電波って!
私はごーく普通の女の子です普通の人間です宇宙人とかじゃない
そもそも宇宙人なんか居ない!いや居たら居たで見たいがな。
というかよくみる宇宙人像って気色悪いとは思いませんか淑女の皆様方!
まん丸の目になんかよく分かんない…あーうんなんか胴体おかしいよね。
なんかぬちゃぬちゃしてそうあああああああ考えただけでチキン肌だよ私!
「なあ、こっくりさんってどんなんだと思う?」
「えーなんかよく聞くのは狐だけど…狐なの?こっくりさんって」
「見たいか?」
「動物は大好きですよ狐とか可愛いよね。お面とかの狐も可愛げある」
「お前の可愛いはよく分からないな、乙女心ってやつかそれも?」
「いやこれは乙女心とは言わないかなーうん私の心だよこれは」
「 よし視ようか 」
烏の鳴き声と野上の言葉が被った、がよく鮮明に聞こえた。
ねえ、視れるもんなの?そういうのって。
野上はさあね、と答えるだけだったけど面白おかしく笑っていた。
恐らく視える家系には視える人なりに何かあるんだろうと私は推測した
ほれ烏がこっち視てる。
見てるみてるミテル視てる。
