ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 真空パック〜参照400突破…だ…と!!〜 ( No.174 )
- 日時: 2011/01/10 21:19
- 名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)
- 参照: 明日学校嫌だよおおぉぉぉぉぉぉぉぉ
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「---------------------------------っ、ぁあ……はぁっ…はッ…」
長い悪夢から解放されたかのような表情で呼吸を整える亜呂江。
———疼く。
———痛い、痛い、身体が痛い、心も痛い。全て痛い。
心臓の音が妙に早いのを感じながら亜呂江は立ち上がる。
刺されて血がまだ流れている腹から出てくる手。
無反応でそれを腹に無理矢理押し込んで、何事も無かったかのように伸びをし、またその場に座る。
「お母さんお父さん。私はやっぱり要らない子ですか…?」
天井を、架空さえも見ているかのような目で見ながら呟く。 次の瞬間彼女は自分の首を掴み力を入れる。
「望まれない存在…らば…死、でも良い…ですよ…ね……?」
声も出ない程に、どんどんどんどん力を入れる。苦しさに顔を歪ませるどころか、安らかに逝く笑みで。
『ガチャッ!!』『ドカドカ』『バァン!』「やめろバカっ!!!!」
沢山の音が一気に聞こえたかと思うと聞き覚えのある声。
「……りゅ、う……?」
声はカラカラ、おまけに血まみれ、そんな亜呂江を見て龍緋は驚いた様子だったが、直ぐに彼女に駆け寄り抱き寄せる。
「亜呂江、独りにさせてごめん。もう大丈夫だから。安心して良いよ」
「うん、うん…。龍龍龍龍龍本物、だよね。私の創った幻覚じゃないよね。好きだよ、好き、好き好き好き好き愛してるよ」
「知ってる。何も言わなくていいよ、大丈夫。オレが守るから」
強く、きつく抱き締めて相手の心臓の鼓動を感じる。
時を刻むリズムを感じる。
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『博士、失礼します』
ガチャリ、と鉄製の扉を開くリアル。
『約束どおりキルメリアを連れて来ましたよ?博士。博士、何をして-------------------』
リアルの目に映ったのは、真 っ 赤 な 白 衣 を 着 て 倒 れ て い る 碑 稲 城 の 姿 だった。
『はは、随分と簡単に殺せる人間様だったなぁ……と、ん?貴様は誰だ?』
そ れ を 踏 み 潰 し て も て あ そ ぶ 女 の 姿 も。
『--------------------------------------キルメリア…!!?』
『馬鹿言うな!私はこっちだぞリアル!?』
そ れ は ま る で キ ル メ リ ア そ っ く り の 深 紅 の ド レ ス を 着 た 女。
『そのキルメリアは偽物。この博士が造ったフェイクにすぎない。
死ね、私の分身よ』
その女がキルメリアに向かってナイフを振り上げた。