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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 妖怪大戦争っ!(オリキャラ募集中です!)(参照100突破!) ( No.51 )
- 日時: 2010/11/29 19:41
- 名前: 鏖殺 ◆iOXuMLRneg (ID: BcdVt4VG)
2-2「天界の日常」
今日、一ヶ月ほどぶりに、神であるミカエル様がご帰還なされた。
魔界との同盟についての話し合いに行ったのだが、あまりに帰りが遅くて、暗殺されたのではないだろうか?
という話も持ち上がっていたころの帰還で、人々は凄く安心した。
ミカエル様のお身体には傷一つなく、皆に心配をかけたと頭を下げた。
その誠実さが、人望を集める第一の要因なのだろう。そして、天使や妖精を集めて結果を話す。
「同盟は失敗しました。私のミスでメフィストフェレス様をご立腹させてしまい……」
と。心から申し訳なさそうな声で言う。そして、天使たちはそんな神を慰める。
「よって、戦うしかありません。本当に申し訳ありません……」
と、泣きそうな顔で嘆く。皆は「心配する事はない」、「相手は大魔王だから」など慰める。
だが、魔界と総力戦となれば策に策を練って、抜群のコンディションで戦う必要がある。
魔界は血も涙もない、殺人に躊躇いのないような人たちばかり。
若さ故に過ちもあるが、神は心からそれを反省し、その失敗を次に活かす。
よって、誰も攻めはしない。誰もが神を心より崇拝している。
それが天界の一番の魅力。人望や人徳に溢れ、悲しい事があれば慰め合い、嬉しい事があれば皆で喜ぶ。
それは、魔界にはない魅力───。
「さぁ、魔界には負けませんよ。皆さん準備をして下さい」
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