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3-2「雪上梓亜の嫌悪」

私は悪魔部隊の大将を任されている。ここで失敗すれば……。
今までの信頼、今までの努力。全てが無駄になる。それだけは避けなくてはならない。何としてもだ。

あの方は私の願い……“この世から人間を消し去る”
私の活躍次第で叶えて下さる。だが、あの方は大変尊大でありながら気まぐれなお方。
私は人間を消し去るためなら───。どんな事でもしてみせます。

……はい? なぜ私がこんなに人間が嫌いかと? さあ? 何故でしょうね。
もう何千年も生きてきて忘れました。ただ、私の本能で人間を受け入れない───。
なぜかそう育ってきた。それが幼い頃からなのか、生まれつきなのか、物心がついてきた頃なのか。

何も覚えていない。ただ、人間は嫌い。それでいいでしょう?
……貴方達にお話しする理由はありませんよ。

「では、進軍しますよ。気を引き締めて下さい」

本当にこの結果次第なのだ。私の願い、生きて行く上での最大の願い───。

人　間　な　ど　こ　の　世　か　ら　消　え　て　し　ま　え　ば　い　い