ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 謎の世界と闇の魔術 ( No.16 )
- 日時: 2010/11/30 16:57
- 名前: 黒帝 ◆ltYx4J.g3k (ID: q.GNWgNw)
一校時の時間。数学だ。あっ算数か。
やはり何かそわそわする。ビルがいないのや算数の授業はいつも退屈なのもあるが、何か違うものにたいしてしているような感じがした。
もちろん、そわそわするからといって、何か変わったことは別にない。
先生の長い話も聞き流しているうちに、一校時、また二校時とすぎていった。
休み時間のとき、みんながグレゴリーに職員に行かないのか?と聞いたが、
「ああ、もちろんだ!」
と軽い口調で言い、クラスで笑い声が起こった。
なぜそれが笑えるのかわからない。
またどんどん、時間がすぎていく。
気がついたときにはもう、下校時刻。
さっさとしたくをして帰った。
帰り途中—
なにを思ったのかまるで導かれたかのように違う道のりで帰ってしまった。
そこはまだ僕は通ったことのない道だけどいちよう家えのルートはわかった。
なぜだかはわからない・・・
ある森の近くの道ですいつけられたかのように道をそれ、森の中に入ってしまった。
止まりたかったが止まらない。操られてるかのようだ。
どんどんどんどん森の奥へ奥へと進んでしまう。
ピタッ!と止まったところはもう森の奥地で、真っ暗で来た道もわからない。
なにをしているんだ!と心で自分をしかりながらも息を切らせ、どうやればでれるかと森の中を走り回った。
何か不自然だ。
気がついたのは走り出してから、10分ほどたってからだった。
なぜならさっきまでもずっと暗かったけどここらへんに入ってから、いきなり暗くなったからだ。
ブラッドの中で好奇心と恐怖が渦巻いている。
ブラッドが気がついたときはもうすでに歩き出し、どんどん奥へ進んでいた。
もう引き返せない—
もちろん最初から引き返すつもりなどない。
無我夢中に走っているといきなり壁にドン!と音をたててぶつかった。
ブラッドは痛い腹を押さえながらサッと後ろへ下がって、今自分がぶつかった物を見上げた。
見ていると、なんとそれは大量のわらで作られた小屋のようなものだった。
ひじでつついてみたがぜんぜん動じない。
逆にこちらのひじが痛くなるほど硬い。
まるで、藁に似た鉄で作られたかのようだった。
さすがに「不自然」と思ったブラッドは、その建物をぐるぐると回ってみた。
その建物は藁のようなものでできていて、結構でっかい円型の形をした建物だ。一番上のほうには茶色い綱のようなもので縛り上げてあった。
こちらもみるかぎりとても硬そうに見える。
回っているうちにきずいたことは、くぼみがある。それだけだった。
しかし、ブラッドはそれがなぜかとても気になった。
何を思ったのかブラッドは、くぼみを押してみた。
「ボコッ!」と鈍い音をたて、そのくぼみはへこんだ。
ブラッドは期待に満ちた顔でたちすくだまま、その小屋をじっと見た。
数秒後—
やはり何も起こらない。
そんなアニメチックなことは現実ではやはり起こらない。
クルッと向きをかえ、来た道を戻っていった。
なぜか覚えられないような道だったのに、森を出たところはもと来た場所だった。
ブラッドは上を向いた。
まだ空は夕焼けだ—
そう思いながらブラッドは家の方向に走り出した。
続く