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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Gothic doll【さぁ、殺し合いなさい】 ( No.18 )
- 日時: 2010/12/01 21:52
- 名前: 鏖殺 ◆iOXuMLRneg (ID: BcdVt4VG)
Ⅰ-Ⅳ「優秀doll」
「あっ───!?」
薔薇の足元に跪いて、口づけをすると、右胸が熱く輝いている。
「大丈夫よ……」
と、恍惚の表情でうっとりしたように呟く。これで、私もゲームに参加できるのね……。
胸には、誰にも計り知れない野望を抱え、私は契約済みの優秀なドールになった。
「さぁ、還りましょう」
良太の胸の輝きが収まったところで、そう告げる。彼は簡単に了解しないだろうという事も頭に入れて。
「で、でも……」
ほらね。貴方は還りたくない。両親と呼ばれる存在がいる家へ……。
「ねぇ、そんなに両親が嫌いなの?」
そんなに嫌いなら、消せばいいじゃない。そうすれば貴方は救われる。
「うん……」
だって、いつも喧嘩ばかり。僕の成績の事でお父さんがお母さんを怒ったり。
悪いのはお母さんじゃなくて僕なのに……。他にも、2人が喧嘩する理由はいっぱいある。
嫌いなら別れればいいのに……。と思ったこともある。
「貴方は両親に別れて欲しい。これが願いなのね?」
叶えてあげるわ。今の私は優秀なドール。
で き な い こ と な ど な い
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