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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: デットマン・プリズン〜オリキャラ募集〜 ( No.26 )
- 日時: 2011/01/07 14:14
- 名前: 桜音ルリ ◆sakura.bdc (ID: cA.2PgLu)
- 参照: http://koebu.com/koe/4bf857e348c11ebf154deec08be2b733099d9788
「……此処が、私の家だ。」
そういってレイカさんはバイクを止めて僕をおろす。
そして、頭につけていたヘルメットをはずし、レイカさんに渡して前を見て。
固 ま っ た 。
「うぇ!? ちょ、待ってレイカさん!! こんな所に住むなんて、僕、聞いてない!!」
「聞いてないのは当たり前だ。言ってないのだから。」
あきれたような視線でこちらを見やりため息をつくレイカさん。
普段の僕なら怒って騒ぐところなのだが、今回ばかりは目の前のものに気をとられて怒る気になれなかった。
だって、目の前にあったのは豪華な御屋敷、というより豪邸だったから。
これを家呼ばわりして居候するのは流石の僕もちょっと遠慮したい。
そんな僕の思いを見透かしたのか、レイカさんはにやりと笑った。
「ああ、怖いなら怖くてもいいぞ? ホテルを取ってやるからそこで寝泊りすればいい。」
その一言で、僕の心に火がついた。
「いいよ! 住むよ! ああドンと来い!」
レイカさんは僕のせりふを聞いて満足そうに笑うとバイクを車庫らしきところに止め、僕を引っ張りながら門に足を進めた。
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