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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 闇の国のカイトくん。 ( No.25 )
- 日時: 2010/12/04 21:46
- 名前: 狂人魔女 ◆MBxXfTBjZQ (ID: BcdVt4VG)
1-2「死亡黄泉返生命」
僕は、全然話が理解できなかった。さて、今までの会話を振り返って、もう一回整理しよう。
「貴様は闇に吸い込まれたわけではない」
最初にこう言われた。じゃあ、あの暗闇は……と思うと、
「貴様は死んだ故あの闇に導かれた」
……はい、ここ。僕は死んだ? 何で? 何があって?
じゃあ、ここは地獄? 天国? 僕は何? 幽霊?
「私が貴様を気に入った故、生き返ったということだ」
じゃあ、僕は生身の人間。一度死んだ事を除いて、フツーの人間。
みんな僕が見えるし、僕は物体に触れることができる。うん、生きてる。
「じゃあ、僕はフツーの人間として……?」
と、聞くと、馬鹿にしたような笑いが帰ってきた。
「これから普通に生きていけると? 笑わせるな、人間。貴様は私の駒の一つとなった」
そして、どこから取り出したのか黒い扇子を広げて口元を隠す。
僕にはさっぱり意味が解らない。それより、僕は元の世界に変えることができるのだろうか。
「貴様はこの世界から帰れない」
ボンテージドレスの金髪の女性は、読心術が使えるのだろうか。
「私の後継者争いの駒の一つとなれ。心配するな、何度死のうが生き返らせてやる」
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