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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 悪が正義で正義が悪で ( No.13 )
- 日時: 2010/12/06 22:40
- 名前: ZERO ◆7dc6rjLZUg (ID: A9EK.QpX)
—————————————一方、貞治は。
「オラァッ!!!」
「ぐはっ!!!」
さっきの不良に袋叩きにされていた。それも20人程で。
凶器は使ってこないものの20人の袋叩きはやはりきつい。
貞治も顔が真っ赤になっていた制服には血が飛び散っていた。
「だ、誰…たす…け…」
「そんな泣き言言ったって来るわけ…」
「助けが来たら?」
貞治が振り向いたその先には……。
————————————————————賊徒がいた。
貞治はほんの一瞬笑みを浮かべた。
「賊徒君っ!!」
「助けに来たぜ、最高のダチよ」
「あぁん?お前、やんのか?」
不良達はジリジリ距離をつめてくる。しかしまだ気づいていなかった。
後ろから不意打ちされている事を——————。
「ばーかっ!後ろが甘いんだよ」
「くっ!!!」
「やめろ!!!」
万事休すかと思われた時、堂々とした声が響く。
「なんでですか!?組長!」
「そいつ、そのヒョロのグルみたいじゃねぇか、俺にやらせろ」
…なっ!?組長が賊徒君を!?危ないよ、賊徒君!
「上等じゃねぇか、俺も賛成だ」
この喧嘩が新たな始まりとなるなど誰も思わないだろう。
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