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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 悪が正義で正義が悪で 第二章up開始 ( No.17 )
- 日時: 2010/12/10 18:34
- 名前: ZERO ◆7dc6rjLZUg (ID: A9EK.QpX)
「番長と呼ばれた男!?」
貞治はびっくりして顔に冷汗をどっとかいてしまった。
そして足をガタガタ震わせてついには顔も真っ青になってしまった。
そんな中賊徒だけは動揺していなかった。
「なぁ、あんた誰だ」
「お前俺の事しらねぇのかぁ?」
勇将が睨みを賊徒に対して効かせてくる。それでも賊徒は動揺を見せない。
そんな緊迫した場面で勇将は口を開いた。
「ハッハッハ!ごめんごめん、脅かしちまって」
「は?は?」
貞治と雅治は声をハモらせて不思議な声を出す。
そりゃ、番長と呼ばれた男がこんなに馴れ馴れしいはずがない。
さらに番長なんていったらもっと怖いイメージが強い。
「……あぁ、番長って言うからもっと怖いとか思ってた?」
「………」
二人はなかなか口を開けない。下手に口聞くと何されるか分からない。
その恐怖心が二人の思考を遮って行動できなくしている。
「で、番長が俺に何の用だ」
「ちょ、ちょっと賊徒君!!」
「別にいいってさ、で用って言うのはな」
「お前に俺らのグループに入ってもらいたいんだ」
その一言の後、しばらく沈黙が続いた。さすがにいきなりの事で、
なんて返せばいいのかわからないだろう。
「俺は嫌だ」
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