PR
ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 正義と悪が交わるときに【題名変更】急遽オリキャラ募集 ( No.26 )
- 日時: 2010/12/12 19:54
- 名前: ZERO ◆7dc6rjLZUg (ID: A9EK.QpX)
「あんたもやるんですか、勇将さん」
「そこらの不良とは違うところを証明してやるよ」
賊徒は勇将に冷たい言葉を送るが勇将は動じない。
そうとは言い切れるわけでもないがとても芯が硬い人物なのだろう。
「ど、どうしましょう。邪尾さん、あの伝説の番長がいますぜ」
「そんなもん関係ない、ただ憎いからあいつを潰せ」
邪尾のその一言は憎悪に溢れていた。今にも爆発しそうなほどに。
そのあまりの迫力に不良達はビビッてしまっていた。
これでもあいつ等の仲間、いや大将なのに。
「今度は本気で行くぜ、喰らえ」
「—————ッ!」
邪尾はすごい脚力で一気に間合いをつめてくる。
その速さに賊徒も動揺してしまい、つい守備を固めてしまう。
しかしその勢いから飛んでくる拳は並のものではない。
そして体ごと吹っ飛ばされて地面に叩きつけられる。
「おいおい、大将が怒れてどうすんだよ」
「あぁん?」
勇将が賊徒の体をゆっくり持ち上げて、ベンチに寝かせる。
そして戦闘態勢に入る。どんな格闘技にも当てはまらない構えで。
変則的というかどこか自由だ。構えという構えではなかった。
それにまた邪尾が切れて自慢の脚力で間合いをつめる。
そしてその勢いから拳が飛んでくる。
バシッ——————————。
「は……」
「あんたの拳はこんなもんか」
「な、なめんじゃねぇぞぉ!!」
そしてまた邪尾は一気に間合いをつめる攻撃を仕掛ける。
しかしもう一回やったところで結果は同じだった。
「もうそろそろやらせてもらうぞ」
そういってもう一度勇将はゆっくり構えた。
PR