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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 悪は正義で正義が悪で ( No.8 )
- 日時: 2010/12/10 14:47
- 名前: ZERO ◆7dc6rjLZUg (ID: A9EK.QpX)
そんな天才でも答えられないような疑問を抱いて、
校庭をゆっくり歩いて新一年が使う校舎へ向かう。
「ねぇ、君もこの高校?」
いきなり俺に声を掛けてきたのはヒョロヒョロな少年だった。
背が俺の顔の一個分高い。自信なさげな表情。確実に俺とは違う草食系男子だ。
「うん、そうだけど。ていうか違ったら不法侵入だろ」
いや、俺の場合は雑食系…、ていうか雑食系男子ってなんだ。
そんな考える必要もないような変な疑問を抱いた。
するとヒョロヒョロの少年が俺に話しかけてくる。
「だ、だよね。僕は金尾貞治。宜しく!」
「俺は夜鬼賊徒。宜しく」
軽い自己紹介を交わして同じ道を歩く。そしてすぐ昇降口に着いた。
そして無言で靴を脱ぎ下駄箱に入れる。そして新入生が集まる教室へ向かう。
ただ、この高校は不良が多いため目を付けられる事も少なくはない。
しかし平凡な俺には関係はない。メリットもデメリットもないから。
「おーい!急げー!新入生はこっちだぞ」
「やばいっ!賊徒君、急ごう!!!」
俺は貞治に手を引かれ新入生が集まる教室へと急ぐ。
おい、離してくれよ。ちょっと痛いから。
そう口には出さず、しかめっ面をして態度にあらわす。
その態度に気づいたのか焦って手を離す。
そしてその教室に荷物を置いて待機する。
「おーい!皆集まったか!並んで体育館に行け」
「へ〜い」
皆、適当な返事をしてダラダラ並ぶ。そして体育館へ向かった。
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