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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 悪は正義で正義が悪で ( No.9 )
- 日時: 2010/12/10 14:50
- 名前: ZERO ◆7dc6rjLZUg (ID: A9EK.QpX)
「これから、入学式を始めます」
来たよ、世界中で一番めんどくさい時間。ちょっと何しようか。
俺は先生達の話を聞かずにこの時間をどう潰すか考えている。
そうだ、となりに貞治がいたっけ?ちょっと声掛けてみよう。
「おい、貞治」
俺が小声で語りかけるとあいつはすぐに気がついてこっちを向いた。
「どうしたの、賊徒君?」
「なぁ、暇じゃないか?なんかしようぜ」
「え、けど先生等に気がつかれたら……」
ビシュっ———————————。
「うわっ!」
チョークを投げられ、俺達二人は一斉に声を上げて、ドシンとしりもちを着いてしまった。
すると、となりの人にぶつかってしまいドミノ倒しで倒れていく。
しかし先生達は顔色は特に変えない。しかし皆ため息を着いていた。
「おいおい、こんな茶番やらせんなよぉ、こっちは暇何だつッーの」
新入生はざわめいている。そりゃこんな事普通はあるはずない。
俺と貞治も動揺を隠せずに足を震わせている。
何だよこの展開!?…お構いなしっていう事か。
俺はやっと理解できた。どんな人でも絡まれる。それが鉄則だという事。
「……、おっ?おい、そこの背の高い奴ちょっと付き合え」
「え……、ぼ、僕ですか」
「着いて来いって言ってんだろぉ!!!」
不良達に貞治は胸倉を捕まれ、無理矢理連れて行かれてしまった。
あまりの恐ろしさに僕は立ち尽くしてしまった。
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