PR
ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 闇の紋章 ( No.3 )
- 日時: 2010/12/08 18:34
- 名前: Night sky ◆qz5ybRPRRc (ID: PSM/zF.z)
『藤田 翔夜』
俺の名前だ。
まあ使ってるやつなんていないけどな。いや、使わないわけではなくおそらく誰もいないだろう。
「おい おまえ・・・」
後ろから聞いた事もない声が聞こえてきた。
用件はわかる。俺は何も言わずに後ろに手を出し、バーン!と大きな音をたてた。
後ろを向くと人間の焼け焦げた姿が目に飛び込んできた。死んではいない。
俺はボサッとささやくようにいった。
「ヤッパリだ・・・」
そいつは能力者。俺の敵だ。
簡単に言うと俺も能力者。しかしただ能力をもってあるいてればいいというわけではない。
俺は何週間か前、能力者強制参加の大会に出る事になった。
上の言い分だと、せっかくこの急変かで身についたこの力を何にも使わないのはもったいない事であり、とても退屈な事といった。
しかし、優勝した者は莫大な金と宝石、後なんかがもらえるらしい。
別にそんなものはほしくない。だが生き残るためにはこうするしかなかった。
後ろに倒れているあいつの方から何かがバリン!と割れる音がした。
あいつの勝ち進んでいる事を証明するバッジが割れたのだろう。
俺の親も能力者だった。だが、俺が小学生だったときに誰かにやられた。
今では俺はさまいびと。何とか生きているようなものだ。いつ死んでもおかしくはない。
続く
PR