ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

第二章「第二次能力者戦争」#1 ( No.33 )
日時: 2010/12/14 17:21
名前: Night sky ◆qz5ybRPRRc (ID: UTKb4FuQ)
参照: 更新遅くて死にかけてた夜空ですよ。

「何だこれ?」
この声もジンジンと響く。
皮肉たっぷりにいてやった。
「失敗したのか?それともここに移動しようとしたのか?」
その声も響くが達也は何も言わない。そろそろなんか言ってやろうかと思ったとき、達也が口を開いた。
「畜生・・・あのまぬけ面のせいだな・・・」
達也は俺に質問のすきも与えず、続けた。
「あいつは俺の能力を見抜いて追う事ができなくてもどうにか苦しめてやりたいとかを考えてたんだろ。
それで、俺らの移動場所を突き止めて何か細工したわけだ。」
俺はその話が終わるか終わらないかのうちに顔をしかめて言った。
「おかしいな。この大会は相手を倒さないと意味はないんだから、こんな事をする必要はないだろ?」
達也は「さぁ」というそぶりを見せてから言った。
「まあそういう事をする馬鹿もいるわけだ。
・・・どうするかここからは移動できないようになってるな・・・入り口も見つからない・・・」

ちょっと待てよ。

まだ俺能力ぜんぜん使ってないよね。これじゃあただの雑魚も同然だ。珍しい能力持っていても何の意味もないじゃないか・・・

俺は隣の壁に向けて手をかざした。それにきずいたらしく達也はこちらをすぐに向いた。

次の瞬間、目もくらむような明るい閃光がはしり、とてもでかい爆発音とともに壁がドバーッと崩れた。
達也があっけにとられているのを見て、俺は得意げに笑った。
「でないのか?」
われに返った達也がこちらへ小走りで寄ってきた。


外に出るなりいきなり達也が言った。
「もう暗いな・・・」
あまりに平然とした声だった。
俺はそれが気になって聞いた。
「なんでもうこんなに夜なんだ?さっきまで昼だったじゃないか。俺らそんなに長くあの中いたか?」
「たぶん、あいつのせいで移動が狂ったな。場所はいいのだが、時間がずれた。」
そんな神のような能力もってんのか。すごいね。

達也はニヤッと笑っていった。
「ヤッパリ場所は正確だ。いくぞ!」

そして達也はさっきより元気に歩き出した。


続く