ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

第一章「紋章の物語」#1 ( No.6 )
日時: 2010/12/09 18:52
名前: Night sky ◆qz5ybRPRRc (ID: PSM/zF.z)

もうこれ以上歩き回っても意味はない。どこか人目のつかない場所に寝るか。

そしてついた場所はずいぶん前の場所から離れた機能していない町。
しかしこういう町が一番安全だ。人がいなく、誰にも邪魔されず、見られることなく寝れる。
そして、こういう場所がいい理由が後ひとつ。この大会はサバイバル。つまりなんだってありだが一つだけルールがあった。
“他の人に見られてはいけないという事”
まあ普通に日常の動きが見られても別になんでもないが、能力を使っているところを見られたら一生能力者のやつらに追われ続ける。なぜわかるのかはわからないが。
そしてはなしは変わるが俺の能力は 火・雷・水といったさまざまな攻撃技が使えるわけだ。
普通こんな攻撃的な技がしかも3個も使えるのはとても珍しい。
まあもう説明するのはめんどくさい。今日はもう寝る。



目がさめたのは夜の3時ごろ。(時計がないのでいつかはわからないがだいたいそのくらい)
しかも最悪な起きかただ。
能力者の連中に囲まれている。見た限りとても悪い顔だ。
へ?なぜ能力者だってわかるかって?それは人がどう見ても自分と同じ人間とわかるのと同じように、能力者を見ても自分と同じ同類だという事がわかる。なぜだかはわからない。

というより説明している場合ではない。
きずいたら俺ピンチじゃん。にやけた黒服の怖いやつらに囲まれてるよ。囲まれてるんだよ。

もう遅い。今から振りかぶろうったって、もう相手は攻撃できる状態だよ。
俺死んだわな。さいなら。

俺は目を閉じた。


・・・

1秒・・・2秒・・・3秒・・・
もう耐えられん。俺はゆっくり目を開けた。
驚きの光景が目の前に飛び込んだ。

俺の目の前に立っているのは1人だけになっていた。それもさっきまではいなかった男が。


俺は手を前に上げた。
その瞬間男はあせって手を振った。

「まて!俺は敵じゃない!」
その後小さい声でボサッと言った。
「君が闇の紋章関係者じゃなければだが・・・」

闇の紋章?
まあどっちみちこいつは俺を助けた。だから信じてもいいのか?
俺は、手を下げていった。
「信じていいな?」
男はゆっくりうなずいた。



「俺は藤田 翔夜だ」
男はゆっくりとはっきりした声で言った。
「俺は青木 達也」
達也は俺より少しうえの年齢らしかった。ちなみに俺は17歳。背は高く、目は強いまなざしで体つきはがっしりしていた。悔しいが、顔はイケメン。 畜生
達也は逆に聞き返してきた。


「本当に闇の紋章とは関係ないな?」
俺がもう一度うなずくと、一瞬間を空けて言った。


「俺はこの大会を嫌う人間の一人だ・・・」
俺はそこで口をはさんだ。
「俺もだ。」
気が合いそうだな。と顔に書いてあることがまるわかりだった。
しかし続けていった。
「しかし、この大会から逃れるために戦っている。まあ君のように、悪気がない人なら別だが・・・」



続く