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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 第二章「第二次能力者戦争」#4 ( No.61 )
- 日時: 2010/12/18 19:08
- 名前: Night sky ◆qz5ybRPRRc (ID: UTKb4FuQ)
- 参照: 一票入れてねー(思い上がるな雑魚 ついにで〜に 今回文字数少ないよ
「はいはい、闇の紋章ですね。」
もう何回も聞いてるような口ぶりで達也が言った。
それにも動ぜず、闇が言った。
「この大会があると闇の紋章が大いに関係すると思った。あれが使われたら俺達が死ぬどころではなく、関係ない人も殺される。」
達也は真剣な顔でうなずいていた。
闇は悲しそうな声で言った。
「だが俺があんな事をしたせいでもっと大変な事になった・・・」
なんだ?
「“第二次能力者戦争”が始まる・・・」
達也がその話の途中で取り乱した声を出し、さえぎった。
「馬鹿な!!そんな事は無い!あの戦争はずっと前に終わった!もうやる理由は無い!」
闇は相変わらず落ち着いた声で話し続けた。
「イヤ、そんな事を言っても戦争は始まる——」
またもや達也がさえぎった。
「しかし—やる理由が—無いじゃないか!」
いまや途切れ途切れの声になっていた。
「やる理由ならある。前の戦争とはまったく違う。この大会から始まった戦争だ。」
そして闇は達也に何か言わせる隙もあたえず続けた。
「俺が主催者を殺した事は俺らから見ればとても良い事だ。しかし、悪党の方から見たらどう思う?やつらは優勝と優勝商品を狙っていた。そして、この世の能力者達は大会を好む奴等と好まない奴等でちょうど五分五分だ。そしてお互いに戦いあっている。もう言わなくてもわかるな?」
まだ達也は興奮しているようだが何も言わない。
「そしてもうお互い本気になった。・・・本気で潰しあおうとしている・・・」
続けていった。
「まだこのことを知っているのは本の一握りだ。そして戦争が始まるのは——」
ゴクリと唾を飲むのが聞こえた。
「3日後だ——」
続く
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