ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 第三章「world of darkness...」#2 ( No.94 )
- 日時: 2011/01/09 21:03
- 名前: Night sky ◆qz5ybRPRRc (ID: Y8zst102)
「阿呆か。あっちにはあの・・・闇だっけ?そう闇だね。あいつがいるだろ。あっちの方はあいつがイロイロ・・・」
途中で言葉切るなよ。
キュワァァァァァーーーーン(場所が飛ぶ音)
一方闇のほうは・・・(これより闇ナレーション
俺はあいつら(名前は聞いたけど忘れた)が帰ってからほとんど何もしていない。外に行こうと思ったけど面倒臭ぇ
でも残り三日だしな・・・一分一秒も大切に使わなくては・・・
さて、外へ出て何かやろうと思ったそのとき。
ズドォォォーーン!
大きな音をたててレンガでできた壁が吹っ飛んだ。
町に向かっている方の家の壁の三分の一は崩れ落ちていた。
何がおきたのかと俺は身を乗り出したが何も来る気配は無い・・・
しかし少し誰かが歩く音が聞こえる。明らかにこちらへ向かっている。
俺は衝撃で崩した体勢を立て直し、構えた。
よし、あの少しずつ歩いてきている感じは勢いで何かしようとしているわけではないな・・・あの調子なら入ってきたとたんに攻撃すればどんな相手だろうと少しは致命傷をあたえられるはずだ・・・
そのとき、その足音が止んだ。と同時にあくどい声が聞こえてきた。
「何を身構えている・・・」
な!?
俺はその一言を聞いてさらに力を込めた。
「力を込めても無駄だぞ・・・見えているといっているのだ。わからないか?」
その言葉が終わらないうちに、残っていた壁のほとんどがドーンという音をたてて崩れた。
そしてレンガの向こうには黒い服を着て、でかいフードで顔を隠している誰かがいた。
何も考えず俺は訊いた。
「誰だお前・・・」
答えは返ってこない。
「何してんだ・・・誰だって訊いてんだよ!!」
しだいに声が大きくなっていった。
変わらず男は答えない。少し隠し切れていない口が笑っているのが見えるだけだ。
男はこう喋りながら近づいてきた。
「知る必要があるのか?」
次の言葉はその位置から聞こえなかった。
その声はすぐ耳の近くで言った。
「今死ぬお前に?」
その瞬間、顔に手を当てられるのがわかった。しかし、わかったのは一瞬だけ。次の瞬間は崩れたレンガの前に体はあった。
そしてパラパラと、埃が落ちてきた。
背中がすごく痛む。そっと目を開けて見ると、フードの男がさっきとは違って荒い歩き方で近づいてきた。
「なんだぁ?まだ生きてるのか・・・」
「弱いくせに生命力だけ高いと死ぬのもつらいぞ。」
そいつは第二撃を放ったが、こちらももう用意はできていた。
「もう不意打ちは食らわねぇぞ。」
今度は俺の攻撃が相手に当たった。
さっきとは逆になり、男がレンガの下に突撃した。
「俺の二撃めでお前は死ぬ。」
俺は手を男に向け、攻撃した。
家に振動が入った。ほとんど家は崩れている。
続く