ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 後ろの正面だあれ?〜禁断呪い歌〜 ( No.17 )
- 日時: 2010/12/15 21:23
- 名前: 爽 (ID: fbqYC.qT)
#絢音の想い#
龍「遅い・・・」
俺が家に帰ってきてからもう30分以上は立っているだろう・・・
いつもは、俺が帰ってくると居る絢音が居ない・・・
俺は無性に心配した・・・
しばらく、落ち着かないで居るとインターホンが鳴った・・・
ピーンポーン・・・・
絢音っ!!!!
俺は急いで玄関に向かった・・・
龍「絢音〜!!!!!」
俺は歓喜余って絢音に抱きついた・・・
絢「ちょ////龍にぃ、くるしい・・・」
龍「そんなことより、怪我は?痛いところは?」
絢「は?なに言ってんの?」
あっ・・・
またやってしまった・・・
龍「いやぁ、なんでもないぞ〜。あはは〜」
俺は必死に誤魔化した・・・
いくらなんでも無茶があるだろうけど・・・
絢「白々しい・・・」
初「あのぉ、私のこと忘れてません・・・?」
絢「あっ、龍にぃ!!!今日さ、親友の初美を家に泊めてもいい?」
そう言って絢音は初美を紹介した・・・
龍「どうも〜。いつも絢音がお世話になっています♪絢音の親友ならこっちも喜んで泊められますよ!!」
なんて言ったって俺の可愛い妹の為だからな・・・
初「あ、ありがとうございます・・・」
このとき、初美は思った・・・
まれに見る極度のシスコンだと・・・
龍「ささ、上がって下さい!!」
それから、3人は夕ご飯を食べた後、例の事件について話していた・・・
絢「だから、龍にぃ、この事件は危ないんだよっ!!ねぇ初美?」
初「はい。これは、黒沼三重子がやっているとしか思えません・・・」
龍「うーん・・・。信じてやりたいが他の刑事は信じないぞ・・・。第一、黒沼八重子は68年前に死んでいるし、こいつが犯人の証拠がないからな・・・」
俺はなんともいえない位のもどかしさを感じた・・・
絢「でも、可能性は充分にあるよ!!」
龍「そうだけどな・・・」
初「なんか証拠が見つかれば信じてもらえるんですか?」
龍「まぁな・・・。でも、お前たちはもう関わるな・・・。お前たちになにかあったら俺はどうなるんだよ・・・」
絢「私だってそうだよ・・・」
龍「えっ・・・?」
絢「龍にぃだけじゃないんだよ・・・。私だっていつ龍にぃが居なくなるか分からない状況に立ってること知って毎日怖くて寝れないよ・・・」
そう言って、絢音は泣き出してしまった・・・
龍「絢音・・・」
絢「だから、だから、苦しいのは龍にぃばっかじゃないんだよ・・・。少しは私のことも頼ってほしいんだよ・・・」
俺はなにも分かっていなかった・・・
俺はいつも、絢音が居なくなってしまう恐怖ばっか考えてた・・・
でも、今分かった・・・
俺が居なくなっても絢音が悲しむだけだと・・・
龍「絢音、ごめん・・・。お兄ちゃん失格だよな・・・」
絢「そんなことないよっ!!龍にぃは私の世界一大好きなお兄ちゃんだよっ!!」
龍「絢音・・・。俺、もっと自分のこと気にかけてみるよ・・・」
絢「うん♪」
初「〜♪」
絢「ん?なんでにやけてんのよ?」
初「兄はシスコン、妹はブラコン、最強の兄弟だわ♪」
龍&絢「そんなんじゃない/////」
こんな平和な日々がずっと続けばいいと思っていた・・・
このまま、絢音と二人で幸せに暮らせればいいと思っていた・・・
だが、このままじゃ終われない・・・
すべてを解決するまでは。。。