ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 後ろの正面だあれ?〜禁断呪い歌〜 ( No.3 )
日時: 2010/12/11 11:25
名前: 爽 (ID: fbqYC.qT)

#謎#




今日は朝から嫌な事件だ。。。
主婦を襲った殺人事件のようだ



俺の名前は工藤龍一(くどう りゅういち)
今年で3年目になるまだまだ新米刑事だ・・・
年は23歳でついこの間彼女と別れたばかりだ



おっと、ダメ警部のお出ましだ!!
ダメ警部とは俺の上司、五十嵐淳平(いからし じゅんぺい)
年は45歳という大ベテランだが酒癖が悪い。。。
妻も子供もいる家族の大黒柱だ!!



五十嵐はあくびをしながら事件現場へと足を進ませた。。。



「おはようございます!!五十嵐警部」



「おはよう・・・。被害者の情報は?」



今、五十嵐警部は寝起きで不機嫌だな・・・
俺は心の中でそう思った・・・



「はい。被害者の名前は木村小枝子(きむら さえこ)35歳の主婦です」



「うわぁ、こりゃぁひでぇな」



五十嵐が死体を見ながらそう言った。。。



「凶器は?」



「腹部が引き千切られ穴が空いていることからナイフの可能性があります」



「ん?なんだこれ・・・ってこれへその緒じゃねぇか」



「調べによりますと、木村小枝子は妊娠していました・・・。昨日の夕方、産婦人科を出たあとに何者かに殺されたと推定しています」



「かわいそうに・・・。もうすぐ生まれる子の顔も見ないで死んじまうなんてな」



五十嵐は死体を悲しそうに見つめてから手をあわせながら言った



「よし!!また何か分かったら連絡してくれ」



「分かりました!!」



そう言って俺は五十嵐警部と別れた・・・



俺は最後にもう一度振り返り死体を見つめた。。。
その死体からは怨念が伝わってきたような気がした


我が子の誕生を見れないまま死んだ恨みは大きいだろう・・・


ふと、俺はあることに気がついた・・・・



なぜへその緒はあるのに子の死体はないんだ?
ある程度成長してるはずだからへその緒が落ちてるんであって・・・・しかし子の死体はどこにあるんだ?



この事件はまだまだ謎がありそうだ。。。