ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 後ろの正面だあれ?〜禁断呪い歌〜 ( No.8 )
日時: 2010/12/12 17:55
名前: 爽 (ID: fbqYC.qT)

#噂#




「ねぇねぇ絢音〜」



今は私は学校に来ている・・・
これは私の親友進藤初美(しんどう はつみ)だ

初美は見た目はチャラチャラしているがとても素直でとても良い子だ・・・



絢「ん?なに〜」



初「あんたのにぃちゃん大変な事件に関わってるよね」



そのことか・・・
私の兄が刑事なのでよく事件のことで聞かれる・・・



絢「うん・・・。そうみたい・・・」



初「今回ばっかは危険かもよ〜」



絢「えっ?どういう意味?」



初「えぇ、絢音知らないの〜」



絢「うん・・・?」



私は初美がさっきから何を言ってるのか意味が分からなかった・・・



初「この事件には都市伝説が関係されてるかもなんだよ!!」



絢「都市伝説・・・?」



初「はぁ・・・。あんたネットとか見ないでしょ」



絢「あんまし見ない・・・」



初「まぁいいや・・・。かごめ歌は知ってる?」



絢音「うん。知ってる!!」



初「その意味は?」



絢「分かんない」



かごめ歌は知ってるけど意味なんて聞いたことがなかった・・・



初「これは噂なんだけどね身ごもった嫁を恨んでいる姑が神社の階段から突き落として殺した歌なの」



絢「えっ!!そうなの?」



私はびっくりした・・・
そんな意味だったなんて



初「でさぁ、親子共々即死したの。その母親は成仏できなくて妊娠してる人の所に行って自分の赤ちゃんを探してるんだって・・・」



絢「でも、ただの噂話でしょ!!」



初「だけど、今回狙われているのは?」



絢「妊婦ばかり・・・・」



嘘・・・
信じたくなかった・・・
もし本当なら龍にぃが危険・・・



初「しかも、死体の腹部には穴がパックリ開いていて傍にはへその緒があるって言うじゃない」



絢「そんなの偶然だよ・・・」



初「でも偶然にしてはでき過ぎてる・・・」



絢「もし、本当にそうだとしたら・・・」



考えたくない・・・
けど、このままだと龍にぃも危ない・・・



初「妊婦が危ないことは間違いないよね・・・」



絢「私、龍にぃにこのこと話してみるっ!!!」



初「分かった!!なんかあったら私にも言ってね」



絢「でも・・・」



初美を巻き込みたくない・・・・



そんな私と裏腹に初美は・・・



初「なーに言ってんの!!!私たち親友でしょ」



私は嬉しくて涙が出た・・・



絢「うぅ・・・」



初「よしよし・・・。困った事があったらお互い様でしょ・・・」



そう言って初美は私の頭を優しく撫でてくれた・・・



絢「初美・・ヒック・・ありがとね・・・私、初・・・ヒック・・美が親友で・・ヒック・・よかった・・・」



初「分かったから!!もう泣かないでよ・・・。こっちまで泣けてくる」



絢「うん・・・。ありがとう」



私は改めて初美が居るありがたさに気づいた瞬間だった・・・