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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 救世主“K” ( No.3 )
- 日時: 2010/12/11 17:11
- 名前: 蒼色 (ID: U3CBWc3a)
【救済者“K”現る】
2009年 冬
この時期になって、世間を驚かせ興奮させる存在が現れた。
その名も救済者“K”──────
犯罪が起きる度、警察が駆けつければ犯人は気絶。犯人の額には、「K」とペンで書かれている。
痴漢やひったくりにあった被害者は、救済者“K”を見ていつも言う。
「風の様に現れ、いつの間にか消えていた!!!」
被害者はKの姿を見たことがあるが、常に祭りで売られている‘キツネ’のお面をしているために、素顔を見た者はいない。容疑者も同じである。
だが、Kに気絶させられた容疑者は、更に世間を驚かす証言をいつも残している。
「両手から白い電気を出してきた!!!信じてくれ!!!」
捕まれる度に同じ証言を残す容疑者に、警察は信じるしかなかった。
そして、1年が経ち2010年の春、熱狂的なKファンは、Kをこう呼ぶようになった。
━救済者“K” 改め ライトニング“K”━
“白い電気で犯人逮捕。警察出る幕なしか!?”
“Kの正体は誰!?救済者“K”激論”
テレビ、新聞、時間が経てば経つほど、この話題は世界に知られ渡った。
だが、人々は知らない。
Kの正体は、神でも、かっこいいイケメン男性でもない。
ただの、地味な、高校生だと_____
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