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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 夜明けの銀河は支離滅裂 ( No.3 )
- 日時: 2010/12/15 15:09
- 名前: Giraf ◆yFWCdky9Fs (ID: 7KvZCID9)
- 参照: 名前は、デンマーク語で麒麟。
第一話 【少年は夢を見る】
銀河が薄汚れていく様をネアから眺めている男の名はキース・ウェンデア。
キースは、薄汚れた宇宙を汚れたガラスから、何かを悔やむような目でジッと見ていた。
此処はネア ネア連合宇宙政府だ。
宇宙の中心にある惑星で、人口も多い。
そして、デスプラネットを密かに反発している惑星でもある。
「…キース 何をしているんだ?」
近くから、若々しい男性の声が聞こえてくる。
「トム… 別に何もしていないさ …ただ宇宙を眺めていただけ。」
キースはそう悲しい表情を隠しながら返事をした。
この男性の名は、トム・ディンベン キースの友人だ。
「今更悔やんでいても仕方がない …そうだ 宇宙船を買ったんだろ? 是非とも見してくれよ。」
トムはそう、子供が大好物にあり付ける そんな表情をして、キースに訊いた。
「ああ、良いよ お前は前から宇宙で戦うスペースバトラーを尊敬してたからなぁ…」
キースがそう答え、宇宙港へと手招きする。
「それで…宇宙船の種類は? やはり、PIAⅡ搭載型のユーシデット型か?」
トムがマニアックな発言をする。
「ユーシデット? 何だいそれは…? …でも機体は白だ。」
キースが返事に困り、咄嗟に話を逸らす。
「白か ユーシデットR-5758型か?」
トムが、理解できない発言をまた続ける どうやらマニア心が騒いでいるようだ。
「ああ!! もう!! わかんないって! …良いから宇宙港に行くぞ!!」
キースは不満げな面持ちで、早歩きで港に向かった。
「短気だなぁ …短気は損気って言葉を知らないのかねぇ… さーて行くか。」
そうして二人は宇宙港にへと向かった。
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