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Re: 夜明けの銀河は支離滅裂 ( No.5 )
日時: 2010/12/15 15:36
名前: Giraf ◆yFWCdky9Fs (ID: 7KvZCID9)
参照: 名前は、デンマーク語で麒麟。

第三話 【宇宙の片鱗】

「え…? どういう事…」
事情を訊こうとしたキースの口をトムが塞ぐ。

「何すんだよ…!」
キースが、驚いたような表情で言う。

「お前、あの女の服装見たのか?」
トムが冷静な表情でキースに訊く

「ん?  …赤い服だったけど。」
「そこじゃない! 赤い服じゃなくて、胸に付いていた紋章だ!」
トムの言っている事がまったく理解できないキースは、パニックになる。


「あの紋章 デスプラネット宇宙船第七艦隊指揮官長の物だぞ!」
トムはそう言うが、なぜ知っているのかが分からない。

「なんで知っているんだ?」
キースはそう訊く。

「テレビでこの前特集されてた あの女性が …確か名前はリン…んーっと。」
トムが頭を抱え思い出そうとする。

その間に、キースは女性を宇宙船の中にへと手招きした。


「…ど、どうも。」
脅えながらも、冷たい顔でキース達に挨拶する。

さっき言われた通り、胸を見ると輝いた鷲をモチーフした様な物がエンブレムとしてある。
確かに、デスプラネットの物だ。
小さく下に『Death Planet』と書かれていた。


(デスプラネット宇宙船第七艦隊指揮官長の物だぞ!)
トムの言った言葉が脳内で再び再生される。

「デスプラネット宇宙船第七艦隊指揮官長 リン・エネーターさん…ですよね?」
キースが訊く。




「そうです    …助けてください。」