ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 殺人レタ—。 ( No.4 )
日時: 2010/12/16 18:17
名前: 柚月 (ID: s4AxdT15)



第一話


「おはよ〜」

いつものあいさつ。
いつもの教室。

ここは私立桜ケ丘高校
進学校で頭もそこそこ。
あたしは親に入れられた感じ。

今までは平和な日常だった。

歯車が狂い始めるなんて
思ってもいなかった…。

*

「ごめん。別れよう」

「え…?」

学校に登校してから10分後
あたしは今彼氏と話してる。

状況が全く理解できない。

「だから終わりにしようって」

「突然どうしたの!?」

あたしは動揺を隠せなかった。

「俺…花梨が好きなんだ」

ドキッ

心臓が止まりそうになった。
花梨はあたしの親友なのだ。

「なんで…。酷すぎるよ!」

あたしの頬に涙が伝った。


「ばっかじゃないの」

「!?」

誰かの声が降り注ぎ
顔をあげた瞬間…

パン!!

親友の花梨があたしの頬を
平手打ちしていた。
優斗は驚いて逃げて行った。

「なんで…花梨が…」

「あたしが優斗に告白したの。あんたの悪いことや秘密、ぜーんぶばらしちゃった!そしたら優斗、引いててさ。花梨と付き合うって」

パァン!!
声よりも前に手が出ていた。

「ふっ…花梨のこと思う存分叩けばいいわ。もう優斗は花梨のものなんだから」

ポタッ——

残酷に満ちた涙が落ちた。








「絶対…復讐してやる」

あたしは今恨みを持った。