ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 殺人レタ—。 ( No.7 )
日時: 2010/12/16 20:56
名前: 柚月 (ID: B1rykyOu)


第二話

「うぅっ…」

声を殺しながら泣いた。
涙が枯れるまで…

あたしは人を信じられなくなった。

学校では目の前で花梨と優斗が
イチャイチャしていて笑えてくる。

いっそ死んだほうが正しいのかな。


「・・・・・」

気付いたら屋上に来ていた。

ガシャン!
フェンスを飛び越え下を向く。
…足が震える。

「さよなら。」

飛び降りようとしたその時…


「待ちなさい—」

聞いたことのない女の声がした。

「あなたの恨み買うけど?」

「恨みを買う?」

ガシャン!
フェンスを飛び越え、
とりあえず話を聞く事にした。

「私の名前はK。殺人レターというものを創立させた。あなたが生きる代わりに恨みを晴らす。どう?契約しない?」

あたしは悩んだ。
人を信じていいのだろうか。

「本当に晴らしてくれんの?

「もちろん」

「…じゃあ契約する」

「良かった。これは殺人レターの説明書」

Kに説明書と言われ渡された紙を見た。


+殺人レター+
このレターにあなたの願いを書き
ポストに投稿して下さい。
そうすればあなたの恨み晴らします。
その代わりあなたに生きる事を
約束していただきます。


なんだか怖そう…

でも・・・
あいつらの顔見たくない。

死ネバイイノニ!!

そう思うと悲しみなんて生まれなかった。
ただただ憎しみが生まれてくるばかり。


「明日の4時27分までにポストにいれて。」
Kが怪しい笑みを浮かべながら言った。





「恨み…晴れるといいわね」

私は唾をゴクリと飲んだ。