ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 殺人レタ—。 ( No.8 )
日時: 2010/12/17 16:15
名前: 柚月 (ID: gZSttT.g)



第三話

憂鬱な気持ちで街路を歩く。

本当に恨みはらせんのかな?
と半信半疑でもあるがとりあえず
家に帰って書いてみることにした。

「ただいまー」

そう言っても返事はない。
親は外出中のようである。

「…書くか」

封筒を開けると中には
赤の紙が入っていた。

カリカリカリカリ…

ドクンと心臓の音が響く。

「でき…た」

あたしは今までの恨みを込め
封筒を持ってポストへ向かった。

時間は4時。
そろそろ入れないと無効になる。

心臓が破裂しそうだった。

ポスッ
あたしは殺人者になった。

*

ピリリリッ!
知らない人からの電話

「はい?」

「投稿ありがとう。明日実行するからお楽しみに」

「分かりました」

あたしは明日学校へ行くのが楽しみになった。
ようやくあいつが消える!!!

消える消えるきえる…きえ…

考えすぎてパッと眠りについてしまった。

*

「おはよ〜♪」
あたしは朝から機嫌がいい。
なんせ殺人をするんだから。

キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴り着席したが
花梨の姿はなかった。

「みんな…聞いてくれ」
担任が深刻そうな顔で言った。


「小林が自殺した」

みんなはキャーキャー言ってるが
あたしはただ一人笑みを浮かべた。




「えへッ…あたし、人殺しだ」

殺人レターは本当だった・・・