ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 銀髪の少女は死神 ( No.2 )
日時: 2010/12/17 17:16
名前: チョコアイス (ID: AFVnreeh)

【プロローグ】

私は家族を失った。


朝家を出る時は『いつも』と同じだった。
お母さんもお父さんも生きていた。
温かかった。



日が暮れて家に帰ると『いつも』は無かった。
お母さんもお父さんも死んでいた。
冷たかった。


強盗の仕業だった。


私はその日から眠れない。
流れていた血が忘れられない。
犯人への怒りと恨みが消えない。


だけど 警察は犯人を見つけられないでいる。


これ以上 私は待てない。
私が直接犯人を捜したい。


——そして    

         私が直接裁きを下すんだ——



そう思っていたら、神様は私に力を与えてくれた。
罪人を己の力で裁く……


           ……死神の力を。