ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 銀髪の少女は死神 ( No.7 )
日時: 2010/12/18 15:35
名前: チョコアイス (ID: 8Zs8HT.V)

2話


少女が男に話しかける。

「どう?動けない気分は。」

男は口すらも動かせない。
分かっていた少女は気にせず話し続ける。


「あなたは私が気づいてないと思ってたみたいだけど、私は気づいてたわよ。あなたが私の後ろにいる事。  そして


あなたが私を殺そうとしていた事も。」


少女は男に一歩近寄り、自分の左手で男の顔に触れる。


「もう一度聞くけど 気分はどう?自分が殺そうとした相手の前で指一本動かせない気分は。」


少女の手が男の左目の上で止まる。


「怖い?」


徐々に少女の指が男の眼球に近づく。


「怖くない?」


少女の爪が男の眼球に触れる。


「ねぇ、早く教えてよ。




       殺される直前の 気 持 ち を。」