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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Dead・City ( No.3 )
- 日時: 2010/12/18 19:33
- 名前: Giraf ◆yFWCdky9Fs (ID: cebg9jtM)
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「…A部隊 クリス・バーナード 大丈夫なの…か?」
C部隊からノイズの少ないハキハキとした声が耳に届く。
「…C部隊… ふう、流石C部隊 元ハッカーだけあって、電磁シールドを解除する方法は分かってるんだな… ああ大丈夫だよ。」
クリスはそう言い、無線機から耳を離した。
耳から離した突如、奥で何かが光る。
「…こちらA部隊クリス 謎の光を発見 確認する。」
「こちらB部隊フェン 了解 健闘を…祈る」
クリスは奥の光に、アサルトライフルをソッと向けながら、息を殺.しながら、一歩一歩歩く。
「……誰だ!」
クリスは、光に向けそう言葉を発する。
光はゆらり、ゆらりと左右に動く。
今は、午後の11時 光が何かさえを目視できない。
「…撃つぞ!」
クリスがそう言った瞬間、光は飛び掛ってきた。
「グワォァ!」
正体は…即ち生ける屍。
頭に懐中電灯が深く刺さっている。
どうやら生存者は居るようだ。
「消えろ。」
その言葉と共にクリスはアサルトライフルを撃ち出す。
カラン、コロンと草むらに薬莢が落ちる。
薬莢が落ちたと同時にゾンビも血を噴出して倒れる。
「…こちらA部隊クリス ゾンビ発見 死亡確認。」
クリスが懐にある無線機に喋りだす。
「こ…こちらB部隊フェン…うわぁぁぁぁぁ!」
喧騒に塗れた声がノイズと共に耳に入る。
「フェン! フェン! フェ———ン!」
クリスが呼びかけるも、答えてくれるのはザザーというノイズだけだった。
本当の地獄を見るのはお前だ——————……
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