ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ESP探偵事務所 ( No.1 )
日時: 2010/12/19 11:39
名前: nata ◆jVUXy4Fz5c (ID: iGvI5nur)

#1 プロローグ

「・・・」

ぽかん。と立ち尽くす俺が、窓ガラスに映っている

「だから江角先輩、もう止めましょうよ」

「見てるだけで吐き気するんですけど。」

どんぶり(並くらい)にアイスが2個、おそらくチョコとバニラと見る。
そのアイスの周りには生クリーム、アイスの上にも生クリーム。でカラースプレーのチョコでトッピング。

「い————じゃないか。俺の楽しみなのッ。楽しみを奪わないで」

「いい歳したオッサンがそんなに糖分摂取したら糖尿病になりますよ。なにが楽しみだバーカ」

上司と思われる超甘党男がまだ20代前の少女に暴言を吐かれている。

下克上?

てか、さっきのどんぶり(並くらい)にアイスが2個(以下略)の、人間が食べるとは思えない食べ物を超甘党男は食っている。

見てるだけでノックアウト。 水をください。
てか甘い匂いがドアを通り抜けて俺のとこまでやってきた。  気持ち悪い…

「…おーい、ドアの前に立っている青年。入ってきたらどうだ」

無理に決まってんだろ。

「え、もしかして面会時間?ヤベッ」

今更かよ。

「ったく、のろいッすね。先輩は。」

下克上少女降臨。

とりあえず入れと言われて入らないのは失礼だ。と思いドアを開けた。

「うっ…」

ヤバイ。声を上げてしまった。いや、でも、甘すぎて気持ち悪かったし。でも、ヤバイよな。

「ほら見たものか。お客さんが吐きそう。」

「本当、馬鹿っすね。先輩は」

この少女たちは、いつもコレに耐えているのか。

慣れって怖い。

「で、君がアルバイトの———」

「富永です。」

「あぁ、そうだったね。」

超甘党男は俺の肩に手をポンッと置いた。

「—————富永 遥、18歳。数日前まで違うバイトをしていたが店長が隠れゲイだと知ってしまい、店長の行動を思い返して怖くなりバイトを辞める。」

「え?」

「店長の行動は思い返せば怪しいことばかり。過剰なボディタッチ、意味ありげな変な言葉」

「ちょっ、まって」

「住所は東京都杉並区———」

「わー!!わー!!わー!!」

どうなってんだ。この探偵事務所は。怖すぎるだろ。

「先輩、面白いから採用しましょ。」

「おっけー☆」

え、そんなんで決定? 大丈夫なの? 








   俺、どうなるの?