ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ESP探偵事務所 ( No.3 )
日時: 2010/12/19 12:32
名前: nata ◆jVUXy4Fz5c (ID: iGvI5nur)

#3 自己紹介

「…で、めでたくアルバイトになったわけなんだけど…」

「なんの能力も持ってなさそうですね。」

グサッ 心に刺さる。

能無しって事か?

「ほんっとう。一般人らしさが滲み出てるわ。」

どういうことだよ。 一般人なんだから当たり前だろ。

「……あの、」

「給料ならUPさせないけど」

「違います」

なんだ、超甘党男、糖分以外に金にも興味あったか。できることなら給料UPしてほしい。

「みなさんの名前知らないんですけど…」

「人に聞く前に己の名を名乗れ」と言うが、俺の場合は強制的にプライベートを赤裸々に公開された。

くっそぉ。超甘党男め。 なんか無償に腹立ってきた。

「俺は江角輝。 よろしくー」

「相川真由です。よろしく。」

「篠原裕香でーす。よろしく」





       沈黙





「・・・よろしく…お願いします。」





この静けさ。俺、こういう沈黙苦手なのに。
俺のせいなのか?

あぁ、もう辞めたい…悲しすぎる…。

「ん〜…今日特に仕事ないんだよねー。」

「超能人の出没も聞いてないですしねぇ」

…超能人? なんだそれ。 暗号なのか?

超…能人…
超すごい能力に恵まれた人間?


まさかな。 んなわけない。

てか超すごい能力ってなんだよ。

確かに世界には馬鹿げたギネスがあるもんだ。
レモンを1分以内に何個食べれるだとか、Tシャツ何枚重ね着できるかだとか、くだらないことだらけだ。

…そもそもそれって能力?

苦痛にただ耐えるだけのものではないのか…。
イコールドM…?

てか最初のテーマからそれた。

超能人は何か…だよ。

「おーい。何考え事してんの?ほら、コーヒー。」

「あ、ども……ぶっ」

甘っっっっっ!!!!!!

ヤツはこれをコーヒーというのか。
舌おかしいんじゃないか!?

「あ、ごめん。砂糖足りなかった?」

「ぎゃっ 逆ですね。」

「え!?塩!?」

「精神科をお勧めします。」

本当にこの人たちは探偵なのか…
謎が増えるばかりだ。





・・・・・・・・・・。 ESP?





ESPって何?
関係ないのか?響きで決めた?いやいや…

聞くのが一番!

「ESPってなんすか?」

「「「え?」」」

3人ハモッて聞いてきた。こっちが問いかけてんだが。

「E江角の江のE。S江角の角のS。P先輩のP。」

「違うよ真由チャーン。」

何気に成り立ってるし。

「ESPってのはねー…  きいておどろくなよ?」

「はぁ…。」

「ESPってのは」





   「超能力ってことですよ。」





「!!!!!!! 真由ちゃんにキメ台詞取られた」









      超能力?