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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 機械仕掛けの帝王. ( No.2 )
- 日時: 2010/12/21 18:58
- 名前: Giraf ◆yFWCdky9Fs (ID: cebg9jtM)
- 参照: 消えてたOTZ
今夜の晩は狐が騒ぐ と呟くのは名も無いとある詩人だった。
第一章 ━万里は旅人を嘲笑う━
機械仕掛けの街 ア—ベント。
何処を見ても機械機械機械 機械ばっかり。
昔の国王が国を機械仕掛けにして国王が死んだという伝説が残ってるが信じ難い。
夢見がちかもしれないので、俺は少しアイツの所にでも顔を出そう。
「…妃はいるか?」
と昼飯を抜いて腹が減っている俺はそう建物のドアを開けて言う。
「…妃ならここに居るわよ 何の用? 鷺谷くぅん?」
妃の女ならではのハスキーボイスが俺…鷺谷の耳を襲う。
「なあ…妃 アーベントに纏わる伝説に興味ないか?」
俺はそう訊くが、反応してくれない。
せっかく俺が興味を示してるんだから反応してくれてもいいんだけどな!
「…伝説? 国王と機械仕掛けの街…?」
妃がやっと反応してくれた 最新のゲームを購入した様な嬉しさに浸る。
「…ああ 不思議じゃねえか? 国王が最初で死んでるのにまた後で国王が登場してる。」
俺はそう言うと妃が呆れた目で見下してくる 不快だ——!
「…まったく… 御伽噺なんだからそんな深く考える必要は無いでしょ?」
妃にそう注意される 言われてみたらそうだが、諦める訳にはいかないぜ!
「…お前は本当に冷たい奴だなぁ… ああ別に良いさ! 暦羅に頼んで謎を解読してもらうさ! じゃあな妃!」
俺はそうけたたましく言うと建物から出て行く。
また妃との仲を悪くしちまったなぁ……………
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