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Re: 本当の僕たち 【プロローグ】 ( No.4 )
日時: 2010/12/24 14:53
名前: 夏輝&夏也 ◆TT/DsSBkS. (ID: kcj49vWg)

「あの子たちの試練が始まったね・・・」暗闇でそう呟いた。



 


 「ありがとう、お前がいてくれて助かったよ。」邦彦は輝政に頭を下げた。ここは輝彦の家だ。邦彦の家の近くには病院がない。
「いや、俺もお前を見たときは如何したんだと思ったよ」
輝政と呼ばれているこの男は邦彦の大学時代の同級生だった。輝政は『黒木株式会社』の社長の息子だ。つまり、我々で言う金持ちだ。
「それにしても、うまい具合に輝政が俺の家の前にいたな。」
「あぁ、新年を迎えるには1人では寂しいからな・・・」
「それにしても、この子らは誰なんだ?」輝政が訪ねた。
「それが・・・」邦彦はこれまでのことを輝政に説明した。
「へぇ〜・・・でもなんで海なんかにいたんだ?この子たちは。」
「しらね〜よ!こっちが聞きたいよ!!」
 そのとき、2人の隣で寝ていた。男の子が2人とも起きた。
「あっ!起きた!君達大丈夫か?」輝政が尋ねた
「・・・は、はい」と男の子は言った。
(心配ないようだな)と邦彦は思った。
「名前は?」邦彦は尋ねた
「名前・・・?」
(何か様子がおかしい)と邦彦は感じた。
「とりあえず、医者を呼ぼう。」輝政は言った。
「オイ、この町には医者なんていないぞ」
「何のための携帯電話ですか〜?」
「あ・・・」邦彦は携帯電話のことなんかすっかり忘れていた。